iOS14のショートカットアプリでは、「オートメーション(自動化)」機能のトリガーとして新たに「充電開始時」および「充電量が一定量と等しいまたは上下した」を条件に、好きなショートカットやアクションを実行できるようになりました。

ショートカットアプリの「オートメーション」で可能

ショートカットアプリの「オートメーション」で可能

その結果、充電ケーブルを刺したときに推しの声や好きなキャラボイス・SEなどを鳴らせるため、Twitterなど「充電音」で検索すると、この機能をつかって遊んでる人が結構みつかります。

自分も過充電防止のために、80%超えたら合格するよう設定してみました。音が出るので気をつけてください。

iPhone Background Photo by Kenan Süleymanoğlu on Unsplash

当記事では、この充電時/バッテリー残量上下時に音声を鳴らすショートカットの設定方法を解説していきます。また、音声データを抜き出すのに便利なショートカットも配布します。

iOS14で「充電開始時」または「バッテリー残量一定値より上下」で好きな音声を鳴らす方法

iOS14と「ショートカット」アプリが必要です。ショートカットアプリはApple公式アプリで、iOS14では標準でインストール済みだと思います。

「ショートカット」アプリはiOS14ではプリインストール済み

「ショートカット」アプリはiOS14ではプリインストール済み

ショートカットアプリでの作業フェーズは大きくわけて次の2つ。

鳴らしたい音声のBase64テキストデータを作成。(※動画抜き出しなど)

「オートメーション」機能で「充電時」または「バッテリー残量上下」時に、①をBase64デコードしてサウンド再生に指定

これで充電時やバッテリー残量上下タイミングで好きな音声を流せます。では、各作業の詳細を解説していきます。

① 鳴らしたい音声を含む動画を写真アプリに保存

鳴らしたい音声を含んだ動画を、写真アプリにどうにか保存します。
手軽なのは、コントロールセンターの「画面録画」機能でキャプチャすることです。ただし人の著作物の場合、あくまで個人で楽しむ範囲で。

② iOS14ショートカット「動画音声をBase64化」を使いBase64フォーマットの音声データを作成

iOSショートカット
「動画音声をBase64化」

動画音声をBase64化

入手する

上のショートカットをインストールするか、自分で作る場合「写真を選択」→「メディアをエンコード」(m4aの音声のみ)→「base64エンコード」→「クリップボードにコピー」の4アクションを自分で定義します。

このショートカットでは、写真アプリ内の動画を選択すると、その音声データを抜き出してBase64フォーマットテキストにしてクリップボードに自動でコピーしてくれます。

他の人がつくったショートカットのインストールが初めての方は、設定を変えないとインストールできないので、こちらを参考にどうぞ。


③Base64音声データのみのショートカットを作成

マイショートカット画面「+」で新規ショートカット作成

マイショートカット画面「+」で新規ショートカット作成

「アクションを追加」

「アクションを追加」

検索に「テキスト」と入力→「テキスト」を選択

検索に「テキスト」と入力→「テキスト」を選択

②でコピーされてる音声データテキストをペースト

②でコピーされてる音声データテキストをペースト

このショートカットに「sound ○○」と適当な名前をつけて完了・保存

このショートカットに「sound ○○」と適当な名前をつけて完了・保存

この一見ランダムな英数字の羅列が動画から抜き出した音声データを表しています。ここまでの①~③の処理を繰り返すことで、好きな音声データのショートカットを複数用意することができます。今回はとりあえず1つのみ。

④個人用オートメーションを新規作成

下端「オートメーション」→右上「+」で新規作成→「個人用オートメーションを作成」

下タブのオートメーション

下タブのオートメーション

右上「+」で新規作成

右上「+」で新規作成

個人用オートメーションを作成

個人用オートメーションを作成

「充電器」なら充電接続時か切断時、「バッテリー残量」なら指定値を上下したときに実行できます。好きなほうを選択して右上「次へ」をタップ。

充電器かバッテリー残量を選択

充電器かバッテリー残量を選択

「充電器」で充電接続時にトリガー

「充電器」で充電接続時にトリガー

「バッテリー残量」で指定値上下でトリガー

「バッテリー残量」で指定値上下でトリガー

⑤音声再生のためのアクションを設定

「ショートカットを実行」で③のショートカットを選択

「アクションを追加」→検索に「実行」と入力→「ショートカットを実行」を選択→③で作ったBase64テキストのショートカットを選択

検索に「実行」→「ショートカットを実行」を選択

検索に「実行」→「ショートカットを実行」を選択

ショートカットをタップして

ショートカットをタップして

③で作ったBase64音声データのショートカットを選択

③で作ったBase64音声データのショートカットを選択

Base64デコード

「+」で新規アクションを追加→検索に「デコード」と入力して「Base64エンコード」を選択→「エンコード」部分をタップして「デコード」に変更

検索に「デコード」→「Base64エンコード」を選択

検索に「デコード」→「Base64エンコード」を選択

「エンコード」をタップして

「エンコード」をタップして

「デコード」に変更

「デコード」に変更

「サウンドを再生」アクション

「+」で新規アクション追加→検索に「再生」と入力→「サウンドを再生」を選択

検索に「再生」→「サウンドを再生」を選択

検索に「再生」→「サウンドを再生」を選択

⑥完成

右上「次へ」をタップ→「実行の前に尋ねる」をオフ→右上「完了」

こんな感じにできたら右上で次へ

こんな感じにできたら右上で次へ

「実行の前に尋ねる」をオフ

「実行の前に尋ねる」をオフ

右上「完了」で設定終了

右上「完了」で設定終了

すべてこなすとこうなってるはず👇

完成

完成

これで「充電器」なら充電開始時に、「バッテリー残量」なら指定値から上下したタイミングで音声が流れます。

今回、音声データは③の処理で1つのショートカットとしました。こうすることで①~③の手続きを繰り返し、複数の音声のみ定義されたショートカットを用意すれば、⑤のショートカット読み込みで手軽に切り替えることができます。

また応用として、今回は「オートメーション」に直接アクションを構成していきましたが、同様の構成を1つのショートカットにして、オートメーションでの定義ではそのショートカットを読み込み実行することもできます。

「音声」のみショートカット→「充電音再生」ショートカット(今回オートメーションに定義した内容)→オートメーションでそのショートカットを読込実行、という感じですね。

ショートカットは自由度の高いアプリです。用意された機能は他にも様々あるので遊んでみましょう。

それでは!( 👀)


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